最近GIGAスクールなんかで注目を浴びているChromebook(クロームブック)ですが、仕事をで使えないんじゃないかと思っていませんか?
Chromebookは、WindowsやMacのように画像編集や動画編集、音楽制作などにはほぼ使えません。
正確にはアドオンなどを使えば、限定的に使えますが、クリエイティブな作業に対してはまったくもって使えないと思った方が良いです。
ではChromebookとはどんな端末なのか。
それは、グーグルの提供するアプリケーションを実行する端末だということです。
グーグルのアプリケーションは、ブラウザ上で実行されるソフトウェアです。
非力なマシンでもネットワークに繋がっていれば、軽快に文書処理や表計算が出来ます。
また、グーグルのアプリは、人とオンライン上で共有ができます。
ですのでグループでの作業がリアルタイムにできます。
この点において、Chromebookは仕事では非常に使いやすい端末となっています。
では本当に仕事で使えるんでしょうか?
Chromebookは仕事でも使える、でも
文書作成や表計算などで、人と共同作業がある場合は、とても使いやすい端末です。
この点では仕事ではとても使えるし、便利で手放せません。
でも、100%仕事で使えるかといったら、正直50点ほどの出来栄えです。
というよりかは、違った性質の端末です。
用途が限られているのをどう捉えて、使っていくかを考える端末です。
用途が限定される
WindowsやMacは、ワープロや表計算のオフィス用ソフトだけではなくて、写真編集、動画編集、音楽制作などでも使えるマシンパワーがあります。
もちろんその用途に特化したソフトウェアがたくさんリリースされています。
でもChromebookは、ハードウェア的に非力で、なおかつ自由にソフトウェアがインストールできません。
そもそもソフトウェアは、グーグルが開発したアプリケーションしか入っていません。
当然、他社製のアプリもありますが、限定的です。
Microsoft Officeを使う場合は、Office365を導入すれば使えます。
Adobeのソフトは使えませんので、クリエイティブな仕事には向きません。
なので、用途が限定される分だけ、サブ機としてビジネスの補完での使用に限定されます。
WindowsやMacとは違うところはどこ?
圧倒的な汎用性のあるWindowsやMacと、限定用途のChromebookは、そもそもコンセプトが違います。
使いやすさに繋がるインターフェースも、Chromebookはまだ洗練されていません。
ソフトウェアの数にしても、圧倒的に少ないですし、そもそもCPUを始め、メモリーなどのスペックは低いです。
そもそも低いスペックでも動く、グーグルのアプリが十分動かせる、というコンセプトなので非力なマシンスペックで安く販売しています。
MacやWindowsはピンからキリのように、高スペックなマシンも販売されています。
それは用途を考えると、ゲームだったり動画編集だったり、幅広いニーズに対応するマシンだからですね。
ただ、純粋なオフィスワークのようなビジネスであれば、そこまで高スペックは必要なのかと考えると、必ずしもそういうわけではありません。
仕事で使えるけど、限定的
オフィスワークという部分で考えると、用途は限定されます。
文書作成、表計算、ウェブブラウジング、だいたいこんな感じでしょうか?
もちろん、会社によってはグループウェアや業務基幹ソフトが入っていますから、Windowsじゃないとダメな業務もあります。
ただそうした縛りがないのであれば、Chromebookは限定用途に限った使い方では、非常にコストパフォーマンスがいいです。
Chromebookが仕事で使える3つの領域
ではChromebookが使える領域はなんでしょうか?
上述しているので、すでにどこで使えるのかは分かると思います。
では、具体的に3つの領域を見ていきましょう。
領域その1 スプレットシートで見積もり作成
スプレットシートは表計算ソフトです。
見積もり作成など、文書を関係者と共有できるので、共同作業ができます。
見積もり作成をしたら、上司に共有してチェックしてもらったり、アシスタントに共有してアイテムや価格を入れてもらったりも出来ます。
他にも、ブレインストーミングなどでも、複数人でシェアしながら、自分の考えをコラムに入れてリアルタイムに共有ができます。
会議での発言なども記録できるので、リアルタイム性を考えると、面白い使い方ができます。
領域その2 ドキュメントで文書のシェア
ドキュメントはワープロソフトです。
文書の装飾機能はワードよりも劣ります。
またフォントも限られます。
きれいな文書を作るのはこれでは無理です。
が、ビジネス文書程度であれば問題ありませんし、論文の草稿として作るのはありです。
文書を他の人と共有して、協働して文書を作り上げる業務があれば、とても便利に使えます。
例えば、翻訳業務があるとすると、リアルタイムにシェアしながら、訳を確認してもらうことも可能です。
今まではワードファイルをメール添付して、送って、朱書きしてもらって、というプロセスでしたが、ドキュメンツの場合は、リアルタイムに訂正や修正ができます。
また、コピーライティングの仕事であれば、共同制作ではリアルタイム性を活かした修正も可能です。
領域その3 Jamboardでアイデア蓄積
Jamboardはホワイトボード的なアプリです。
Meetを使ってオンラインミーティングをしながら、Jamboardを使ってアイデアを練っていったり、説明をしていったりできます。
これ、会議では非常に便利です。
特にiPadみたいなタブレットとペンがあると、とても議論がはかどります。
仕事の範囲を限定すれば十分使えるChromebook
他にもグーグルのアプリケーションはあるのですが、だいたいこの3つで普段の仕事は出来てしまいます。
仕事の範囲が限定的であれば、メイン機としても使えます。
端末がだいたい3万円くらいから販売されていますから、高度な作業をしないような仕事なら、これで十分です。
多種多様な仕事はできない
WindowsやMacと比べると、多種多様な仕事はできないと述べました。
そこは割り切りで使うしかありません。
Chromebookの本質は、インターネットにつないで、人と協働することにあります。
協働できる仕事であれば、Chromebookの真価を発揮できます。
仕事を限定する
フリーランスの外注を使う仕事で、しかもコピーライティングの仕事やレシートの打ち込みなどであれば、Chromebookで十分でしょう。
単純作業とはいいませんが、デザイン性が必要ない仕事であれば、端末の価格が安いChromebookはコストパフォーマンスの点でビジネスでは優位性があります。
仕事が限定される範囲であれば、初期投資が少なくて済みます。
チームワークで仕事をするならとても使えるChromebook
チームで仕事をしていくのであれば、とても優れた選択肢となるChromebook。
ビジネスシーンでフルに使えるかといったら、WindowsやMacに慣れているとちょっと使いづらいのは否定できません。
ただ、軽い端末も出てきているので、出張などで使うのはありかもしれません。