起業の決断というと、ひとそれぞれだと思いますが、ポジティブな理由もあれば、ネガティブな理由もあると思います。
特に50歳を過ぎて再就職しようにも、アルバイトすらない状況も十分考えられるし、実際にネットで探すと暗い話題しかありません。
今までサラリーマンだった人が、いきなり大海原に放り出されるのだから、誰だって不安になりますよね。
わたしもそうでしたし、今でもそうです。
50歳からの起業なんて、よっぽど志した人か準備した人じゃないと、不安に押しつぶされそうになるんですよね。
じゃ、なんでそんなに不安になるんだろうか、とちょっと考えてみました。
なんでこんなに不安なんだろう
そりゃそうですよ、スキルもコネもアイデアも何もないサラリーマンなんですから。
スキルがあったとしても、起業してキャッシュがもらえるほどのものなのか、と考えると不安で夜も寝られません。
本当にお金がもらえるのか、と考えると不安が高じてストレスになってきます。
まだスタートしていないのに、あーしたらどうしよう、こーしたらどうしよう、と堂々巡りで不安の増殖が始まります。
心が休まらないんですよね、起業する前って。
それで考えるんですよ、次に述べるように、自分は起業に向いているのかな、と。
自分は起業に向いてないんだろうか
起業してみないと分かりません、というのが本当のところじゃないでしょうか。
起業が向いているかどうか、事前に分かって成功できれば苦労はありません。
不安を持ちつつも、やるべきことをやるしかないんですよね。
キャッシュに繋がる行動をひたすらやる、これだけです。
その行動が継続できるかどうかが、起業に向いているかどうかなんだと思います。
でも、そうはいってもモヤモヤ以上の恐怖も感じる人は、どうしたらいいのか。
モヤモヤ以上にガクガクブルブルの心境
不安は恐怖を呼び起こします。
恐怖は、まだ起こってもいない事に対して、感じます。
友達が言っていたことが深く心に突き刺さりました。
「まだ見ていない幽霊に対して、怖いと自分で勝手に想像している状態」
まだ起業して失敗していないのに、行動すらしていないのに、さらには会社まだ辞めていないのに、起業が恐怖と思う。
でも、そうはいっても不安もあるし、検索しても自分の不安を解決する記事なんて出てこないし。
この不安は、誰にも分かってくれないんじゃないか、と。
この不安は誰も分かってくれない
心については、同じ気持ちかどうか、それは誰にも見えません。
さらに起業については、周りに起業した人がいなければ、誰とも話しが出来ません。
起業した人が近くにいれば、不安を打ち明けて、アドバイスをもらう事も出来るでしょう。
でも、そんなアドバイスできる人がいないなら、この不安は誰にも分かってくれない、という気持ちが大きくなります。
さらに、すでに起業した社長さんはその時の気持ちに共感できないほど成功してしまったかもしれません。
起業前夜はまさに孤独です。
不安に押しつぶされそうになります。
こんなにメンタル弱かったっけ?と自分を責めたりします。
こんなにメンタル弱い人が、果たして起業してもいいのか、やっていけるのでしょうか。
メンタルが弱い人が起業していいのか
メンタル弱かったら起業しちゃいけないのか、と強気に考えてみたいです。
空元気でそう考えながら乗り越えたいです、この不安を。
誰しもそう思っているんですよね、きっと。
その証拠に、ウェブ検索すると「起業 不安」でかなりのページがヒットします。
でもね、みんな解決方法をしたり顔で書いているけど、書いている人は果たして本当に起業したことあるんですか、と思ってしまうんですよね。
それほど起業と言うのは、やった人にしか分からない不安はあるんですよ。
正直に思うこと
起業なんてしなきゃ良かった。
サラリーマンをやめなきゃ良かった。
とひそかに後悔することもあります。
正直にそう思います。
後ろを振り返って、できれば戻りたいなと思うことも。
だって誰だって安定の方がいいに決まってます。
起業すると、来月の収入のめどが立っている状態はどの程度あるんでしょうか。
今月は良くても、来月は分からない、という狩猟生活のようなことも起こりえます。
それでも選択肢はない
どんなに不安になろうとも、もうサラリーマンには戻れないのであれば、企業しか選択しがなかったと腹をくくるしかないですよね。
心理段階としても、喪失、痛み、怒り、そして受容、前向きに進み始める、という各ステップがあります。
起業当初は不安にかられて、ついサラリーマン時代を思い出して、今の自分の状況に怒りを感じることも。
仕事を失った喪失感や痛みもまた、すぐには消えません。
とはいえ、こうなった以上は、起業しか選択肢はなかったんです。
だからこの状況を受容して、前に進むしかないんです。
そう考えることで、前を向いて成功をたぐり寄せるために出来ることを考えて行動に移さなくてはなりません。
だったら気持ちを上げていかなくてはならい
結局、誰も助けてくれません、起業を。
もちろんメンターを買って、指導を受けることもあります。
でも、基本的に心のモヤモヤや不安は、自己解決するしかないんです。
だったら、普段使う言葉をポジティブに変えて、自分で気持ちを上げていくしかありません。
とにかく収益が上がらないと不安が現実に
いつまでも不安にさいなまされていると、思考は現実になりますから、気持ちを上げる大切さを自覚しないといけません。
自分が今置かれている状態は、自分が作り出しているんですよね。
会社をリストラになったとしても、理不尽な状態で会社を辞めたとしても、それは自分の思考が現実となったと考えなければなりません。
そんなこと考えたこともないよ、と言うかもしれません。
でも心のどこかに会社や仕事の不満があって、辞めてもいいと思っていたのかもしれません。
その思いが、最終的には形になって現れてきたんではないでしょうか。
でも、起業もまた、自分の思いの実現でもあります。
漠然と起業したいな、とか、自分でビジネスをしたいな、とか思っていたのかもしれません。
手を打とう
思いはいろいろとあっていいんだと思います。
不安な気持ちも、自分のコンフォートゾーンから出ることになれば絶対に感じる感情です。
何かを失う、お金かもしれないし、社会的地位かもしれませんが、それに対する恐怖も感じていいんです。
でもですね、恐怖や不安に負けてはいけないんです。
それはすなわち敗北を意味します。
だから出来ることにフォーカスをして、とにかく手を打つ、行動することが大切だと思います。
今出来ること、やっていることはとても小さな一歩かもしれないけれど、継続していればいずれ大きくなります。
それまで不安と恐怖に負けない、あるいは受入れながらも、手を打っていくことをしていきたいですよね。
インプットだけじゃ不安は消えない
不安になるから、情報を入れたくなります。
完璧を目指すから、情報をとにかくインプットします。
でも、そんなにインプットしたところで、稼ぎには結びつきますか?
アウトプットして初めて、形になるものができ上がります。
その形が、マーケティングの仕組みであったり、自分の商品であったりします。
アウトプットこそが起業における一番大切なプロセスです。
とにかく行動でキャッシュをつかむ
とにかく動く、アウトプットする、ということが重要です。
手が止まれば、その分だけキャッシュが遠くなっていきます。
失敗しても、不安が大きくても、信念にしたがって作り上げていく。
マーケティングの仕組み、商品、見込み客との関係性、こうしたものを黙々と作り上げていくことしか、キャッシュは生まれません。
起業で感じる不安や恐怖に捕らわれるのも悪いことだと思いません。
むしろ誰しも経験して、感じることだと思います。
でもそれであっても、手を止めてはいけないし、あらゆる可能性に対して不安や恐怖を感じる暇がないほど動いて、アウトプットしていくことが大切だと思います。
起業の先に、ビジネスの成功があり、その将来の姿を想像して、あるいは確信して進んでいきたいですよね。