起業アイデアの作り方は、フレームワークを使って思考する方がスムーズにいきます。
型を使うと固定的なアイデアになりがちと思われますが、型に当てはめる視点をずらしながら使っていくと、固定概念に捕らわれなくて済むようになります。
まずは思考の型をひとつ身に付けてみましょう。
それを少しずつ横展開するなどで多様な思考法がストックされると、考えていくのも楽になります。
自分の棚卸
起業アイデアは、まずは自分の棚卸から始めるとリソースが明確になります。
棚卸の方法は、年代ごとに区切って、何をしてきたのか、どんな結果があったのかを書き出してみましょう。
- 小学生時代のこと
- 中学生時代のこと
- 高校時代のこと
- 大学時代のこと
- 社会人になってから25歳までのこと
- 25歳から30歳までのこと
- 31歳から35歳までのこと
社会人になってからは、だいたい5歳刻みくらいで棚卸してみましょう。
数値化できる部分があれば、小さいことでも数値化するといいです。
自分のリソースを洗い出す
棚卸をすると、自分のリソースが分かります。
英語が得意
調整が得意
ビジネス文書の書き方をいつも評価される
料理が他人よりも上手
課題の発見が人よりも早い
問題と原因の分析が人よりも深くできる
こういったリソースは、それぞれが点です。
点をどれだけ持っているか、それを明確にしましょう。
点と点を結びつける
点がたくさん出てきたら、それらを結びつけてみましょう。
属性が違うものはむず日つけられない、と思うかもしれませんが、本当にそうですか?
実は異質なもの同士を結びつけてみると、面白いものができ上がったりします。
また、矛盾する関係もあって、それらはトレードオフになっているかもしれません。
トレードオフというのは、解決できる手段を発見すると、それがビジネスになったりもします。
点と点を結びつけるのは、ポストイットなどを活用すると自由に動かせるので、グルーピングしやすくてオススメです。
こうした思考の方法を、KJ法といいます。
東京工業大学の名誉教授である川喜田二郎さんが考案したので、イニシャルを取ってJK法と言われています。
3C分析でポジションを整理
3C分析はマーケティングの分析手法のひとつで、自分・競合相手・お客さんの関係性を分析するものです。
自分の強みや弱み、競合相手の強みや弱み、お客さんのニーズやウォンツを書き出します。
競合相手が強くても、必ず弱みはあります。
その弱いところに対して、自分の強いところをぶつけていきます。
また、自分の強みがそこまで強くなければ、強くしていきます。
お客さんは渓流釣りのノウハウが知りたいけど、初心者なので不安。
競合は渓流釣りの達人で、長年の経験がある。
自分は渓流釣りの初心者から始めて、この3年間で経験を積んできた。
このように分析をして、お客さんが損でいるものが「初心者だから優しく教えて欲しい」と考えているとしたら、競合の達人にお願いしにいくでしょうか?
自分は初心者から始めたから、初心者の悩みも不安も充分理解できて、優しく教えることができる、と訴求したらお客さんの心をつかむことができるのではないでしょうか?
点と点で自分の強いやリソースを分析し、3C分析を応用して市場性を見つけていきます。
マインドマップで結びつける
3C分析まで来たら、今度はビジネスを組上げていきます。
その際に使えるのがマインドマップです。
マインドマップを使って、お客さんが何を欲しがっているのか、自分は何が提供できるのか、そういったことを念頭にコンテンツを作っていきます。
1.提供の形態
2.価格
3.販売方法
4.内容 などなど
できればA3のスケッチブックなどで書き出すと、紙面を自由に使えるのでたくさん書くことができます。
何度も繰り返す
アイデア出しは何度でも繰り返していきましょう。
マインドマップは、別に1度しか書いてはいけないということありません。
書いては寝かして、書いては寝かして、で考えを熟成させていくと良いものが仕上がります。
まとめ
起業アイデアの作り方は、フレームワーク思考が便利です。
自分のスキル・知識・経験の棚卸を通じて、自分のリソースをしっかりと認識します。
そのリソースを活かす事ができる組合せは何か、点と点を結びつけるように考えます。
その後、3C分析を通じて自分の立ち位置をはっきりさせます。
これらが終わったら、マインドマップを書いて、ビジネスの概観を作り上げていきます。
マインドマップは何度も何度も書いていくと、思考が整理されます。