個人起業家や副業で、インターネットビジネスに取り組む上で、すぐに成果は出るんでしょうか?
ブログ起業やアフィリエイトで、1日30分で何万円、といったフレーズをよく目にします。
自分でインターネットビジネスに取り組んでみた経験で言うと、簡単に収益が上がるのかどうかを考察します。
個人でインターネットビジネスする場合
いくつか論文を当たってみましたが、大学レベルで個人のインターネットビジネスを研究したモノはありませんでした。
もしかしたらアメリカなどではあるのかもしれませんが、日本での研究は主に大企業レベルで行うインターネットビジネスが研究主体となっていました。
個人でインターネットビジネスに取り組む上での客観的な研究成果というのは、これから出てくるのかもしれませんね。
本来、そうした研究があれば、もう少し客観的に個人の起業や副業におけるビジネスデザインができるでしょう。
ビジネス分野は限られてくる
個人でインターネットビジネスをするのであれば、取り組むべき分野は限られてきます。
技術力、資金力、組織力を考えると、下記が代表的なビジネスとなります。
- アフィリエイト
- コーチ・コンサル業
- 物販・背どり
- コンテンツ販売
- 研修講師
他にも細かく見ていけば、できるビジネスはあるでしょう。
とはいえ、個人で取り組めるのは上記のビジネスがほとんどです。
ブログで稼ぐ、というのも、ブログ記事にアフィリエイトリンクを仕込んだり、自分のコンテンツを販売したりするので、上記に当てはまります。
ローコストかハイコストか
インターネットビジネスは圧倒的にローコストです。
特に個人で取り組む上記のビジネスについては、大きな資本投資はいりません。
逆に言うと、参入障壁が低いという事で、アフィリエイトは競合がうじゃうじゃいます。
プログラムを作って、サービスを展開しようとする場合は、ハイコストになってきます。
プログラム作成を外注するだけでもかなりの金額ですから、資本投下は大きくなってきます。
個人であれば、そこまでする必要はなく、手持ち資金も数十万円あれば物販は問題なく展開できます。
ただ、在庫が捌けなくなると、資金が回収できないので物販はリスクがあるビジネスモデルになります。
転売などは利益率が低いので、資金がスタックするリスクも高くなります。
資金で言えば、個人といえども広告投資をした方がビジネスが早く成長するので、そういった意味ではローコストで展開できるという事でもないかな、と思います。
コンテンツビジネスが個人向けで最強
インターネットビジネスで圧倒的にローコストなのが、コンテンツビジネスです。
なぜなら、個人の知識・経験をまとめるだけで、商品が完成します。
もちろん、動画にまとめたり、コンテンツ販売のプラットフォームを利用したり、コストがかかる事もあります。
また、マイクもこだわらないと、音声がクリアーにならないので、商品価値がその分下がってしまいます。
人は心地よい音声じゃないと、コンテンツを見てくれないからです。
アフィリエイトは、成果報酬の単価が低過ぎます。
人材紹介系の報酬で1件5000円とか1万円とかありますが、そもそもサイトにアクセスを集めて成約してもらうためには、SEOで検索結果のトップに自分のページを上げなくてはなりません。
時間もかかるし、上がるかどうかも分かりません。
アフィリエイトビジネスで月収100万円というのは、思いの外、時間も労力もかかります。
デジタルマーケティングがビジネスの鍵
商品を売っていくというのは、売る方法を身に付けないと売れません。
売れるための方策を打っていく、というのがマーケティングです。
つまり、売るための作戦をいくつか立てていく、ということです。
デジタルマーケティングとは、SNSやオウンドメディアを駆使して、販売ページまで誘導して、商品を販売していきます。
その導線のことをセールスファネルと言いますが、それを自分で作っていきます。
マーケティングは、見込み客を集めて、情報を出して自分の価値を知らしめて信頼関係を築き、信頼が高まった見込み客に自分の商品やサービスを売っていきます。
そのためにオウンドメディアを作って、育てる必要があります。
また、広告もマーケティングの一環なので、ビジネスを早く成長させるために取り組むべきものとなります。
オウンドメディアとは何か、と疑問であればこちらのページを参考にしてください。
いつだって集客が問題
ビジネスを立上げても、お客さんがいなければ売上は上がりません。
起業や副業の大きな悩みは、いつでも集客です。
マーケティングでも述べましたが、下記が必要です。
1.オウンドメディアを作って育てる
2.広告を打つ
集客はほぼこの2つからしかできません。
10年前に比べてインフラが揃っている
10年ほど前でもインターネットビジネスはもちろんありました。
でも、今ほどプラットフォームが揃っていませんでした。
- BASEなどの物販プラットフォーム
- Udemyなどのオンライン動画学習プラットフォーム
- ストアカなどの講座告知プラットフォーム
- クラウドソーシングでのお仕事マッチングプラットフォーム
こうしたプラットフォームを活用すれば、個人でのインターネットビジネスはスタートできます。
すごい世の中になってきました。
インターネットビジネスで起業・副業はもちろん甘くない
インターネットビジネスで起業や副業を考えていると、楽に稼げるとか1日30分で何万円稼げるとか、そういったセミナーや教材が目に付きます。
YouTubeにもそういった動画が上がっていますから、ついつい視聴してしまうでしょう。
インターネットビジネスも普通のビジネスと同じように、継続的に収益を上げていかなくてはならず、決して甘くはないです。
お客さんを作り、そして継続的に集客して見込み客リストを大きくしていかなければ、持続的なビジネスの構築は難しいです。
まとめ
インターネットでビジネスをしていくには以下を考えて戦略的に取り組む必要があります。
- ビジネスの分野を絞る
- コスト構造を考える
- コンテンツビジネスは検討に値する
また、デジタルマーケティングをしっかりと研究して、実行していく必要があります。
なぜなら、集客がビジネス成功の鍵となるからです。
とはいえ、インターネットビジネスでの起業・副業は昔よりもインフラが整っているために、やりやすくなっています。
ビジネスはお金をもらう事なので、一定以上の厳しさはあります。
そう考えると、インターネットビジネスは甘くはない、一般のビジネスと同じだけ難しさがある、ということになります。