0円起業はローコストでビジネスを立上げるビジネスモデルです。
ゼロからイチに持っていくためには、どうしても時間がかかります。
0円でビジネスを始めるには、以下のような制限もあるのを考えておかなければなりません。
ビジネスを軌道に乗せるには商品・サービス作りをしますが、どういうこと意識すればいいのでしょうか?
0円起業とは初期投資を抑えること
0円起業は初期投資を抑える事が可能です。
カフェなどの飲食店を開業すれば、フランチャイズでも1千万円以上、店舗改装や保証金でも1千万円以上かかります。
学習塾などのフランチャイズでも、300万円以上しますからビジネス投資は金額が大きくなりますよね。
とはいえ、自分のビジネスを作って、小さく始めればこうした投資がかからないのも事実です。
コンテンツビジネスやコンサル・コーチング業は、大きな資本金は必要なく始められます。
0円起業をするのであれば、こうしたビジネスドメインで起業や副業を始めるのが失敗を最小にするコツです。
ただし、あくまでも0円でビジネスは始められません。
デメリットももちろんあります。
時間について次に考えていきましょう。
時間を買えない0円起業
最初にスモールスタートしたビジネスは、確かに大きなお金は必要ありません。
ただ、ビジネスはお客さんを集めなくてはなりません。
集客は無料でできる範囲が決まっているので、短期間で収益を上げていくには無料はかなり無理があります。
集客にお金をかける、つまり広告を打って集客するのと、SNSなどで導線を作って無料で集客するのとでは、集客にかかる時間が違います。
広告はすぐに集客できて、無料は時間がかかります。
0円起業であっても、多少の広告は必要になってくるので、最初から無料で全てを行う場合は、時間が非常にかかってくると覚えておきましょう。
下手をすると、あまりにも成果が出るのに時間がかかるので、ビジネスのモチベーションも途切れてしまう事もあるかもしれません。
副業であれば時間を見方にできる
仮に副業でスタートするのであれば、本業の収入があるのでそれほど時間に敏感になる必要がありません。
本業として0円起業をすると、来月にはお金が必要なのに、一向にお金が稼げないという事になって、またサラリーマンに戻る事にもなりかねません。
時間をかけても良いのか、それとも時間をかけずにすぐに収益を上げなくてはいけないのか、起業の狙いはどこですか?
0円起業のアイデアのコンセプト
0円起業のアイデアのコンセプトは、オリジナル商品作りにあります。
フランチャイズや初期投資が大きなビジネスで0円起業はそもそも成立しませんよね?!
自分の経験・知識を体系的にまとめて、動画教材などにしていくことで、非常にローコストにビジネスが作れます。
Udemyやストアカなど見ていると分かりますが、経験・知識を体系化して教材化して提供しています。
在庫リスクもありませんし、Udemyやストアカなどのプラットフォーム自体に集客力があるので、自分の商品が売れやすい状況にあります。
ただし、プラットフォームを利用するという事は、その分だけ自分の利益が減ります。
プラットフォーム利用料が高いのがデメリットです。
自分で集客できるようになれば、Teachableなどのプラットフォームをレンタルして、自分の教材を販売してくのもありでしょう。
スモールステップ起業は、こうしたコストが最小化できるビジネスをコツコツ立上げていく手法で、0円起業に通ずるものがあります。
最低限のコストは必要
とはいえ、インフラには多少のお金がかかります。
ビジネスを展開する上で、最低限以下のインフラが必要です。
- 1.ウェブサイト
- 2.SNS
- 3.メールマガジン・LINE
ウェブサイトはアメブロなどで無料で用意できます。
ただし、無料のブログはビジネス利用の場合、アカウントを削除される可能性もあります。
また、社会的な信用という部分ではビジネス立上げ時期はいいかもしれませんが、軌道に乗る時期になったら自分のサイトは必要です。
自分のウェブサイトやブログを用意するには、独自ドメイン、レンタルサーバー、サイトのテンプレートにお金がかかります。
とはいえ、独自ドメインは年間2000円程度、サーバーは年間16000円程度、ブログシステムはワードプレスで無料、そのワードプレスのテンプレートで10000円から20000円程度となります。
また、メルマガ配信システムで月額5000円程度です。
合計すると、最低限のコストがだいたい年間10万円くらいです。
年間10万円のコストでビジネスがスタートできるのは正直言って格安です。
アイデア出しは2種類
起業のアイデアがなければ、作るしかないんですが、アイデアを創出するコンセプトは2種類あります。
1つは、プロダクトアウト方式。
もう1つは、マーケットイン方式。
それぞれの違いを説明しますね。
プロダクトアウト方式
プロダクトアウト方式というのは、Appleの製品はどれもプロダクトアウトです。
作りたいものを先に作って、それを市場に出していく、という方式です。
個人でいうと、自分のスキルや知識はこれがある、だからこれを売っていく、という感じです。
ミドリガメを釣るのが得意だから、ミドリガメの釣り方、というノウハウを作って売っていく、というイメージです。
でも、果たして一般の人がどれだけミドリガメを釣るのか、そもそも釣る人・釣りたい人はいるのか、が問題になります。
市場性がないものを売っても、売れる事はありません。
もちろんお金をかけてマーケットを教育していけば、売れるようになるかもしれませんが、膨大な資金が必要です。
そもそも需要があるマーケットにおいて、自分の考え方を反映させた商品・サービスを作って売るのであれば、プロダクトアウトでも売れる可能性はあります。
マーケットイン方式
マーケットイン方式というのは、市場の潜在ニーズを調査して、それに合致する商品を作り上げることです。
自分が作りたい、絶対売れるはず、という思い込みではなく、どんな商品・サービスなら売れるのか、見込み客に細かく質問したりアンケートをとったり、80%の完成度でも市場に出していく売り方になります。
個人でコンサルタントやコーチングなどで起業する場合は、相手のニーズに合わせて商品を作って売っていく方が成功率が上がります。
自分の判断のみで作り上げても、それが売れるかどうか分かりません。
まさに欲しいと思われる商品は市場に聞け、お客さんに聞け、ということです。
ハイブリッドでアイデアを形にする
0円起業の場合は、副業も含めてマーケットインで考えていく方がいいでしょう。
自分の知識経験を土台にしてプロダクトアウトで半製品を作って、マーケットインでお客さんの反応を見て商品を完成させる、という手順が鉄板です。
売れる商品がなんなのか、売るまではまったく分かりません。
であれば、商品やサービスを無駄に完成度高くするよりは、ある程度作った段階で見込み客にセールスをかけていく方が効率がいいやり方です。
まとめ
0円起業についてのまとめです。
- 0円起業は初期投資が抑えられるから失敗しても金銭的ダメージは少ない
- その代わりに、ビジネスが軌道に乗るまでに時間がかかる
- 0円起業のアイデア出しは2通りの考え方で構築する
- 1つはプロダクトアウト方式、もう一つはマーケットイン方式
- ハイブリッドが失敗しないコツ