起業したいけどアイデアがない、という人はかなりいると思います。
自分には商品も知識もない、売るものがない、そもそもどうやって商売をするかもイメージがわかない、というのは大企業のサラリーマンであっても同じかと思います。
細分化した仕事を長年やってきて、営業に特化はしているけど、固定客で新規のことはあまりチャレンジしてこなかった、という状況も多々あるわけです。
とはいえ、40歳50歳のミドルになると、それ相応に経験も知識もあるはずです。
それを上手に商品化して、マネタイズすることは十分可能です。
そのための3つのステップを今からご紹介します。
起業のアイデアがない、というより思いつかない方が多い
起業のアイデアがないというよりも、自分の知識・経験をどうやって発掘してどうまとめていったらいいのか分からない、といった方が正確ではないでしょうか?
自分の知識や経験で独立起業をしようとすると、今まで雇われていた時とは違ったスキルやマインドが必要になります。
当然、今までの延長線上で考えていたんでは、起業のアイデアは出てきません。
アイデアを思いついて、そして形にしていくステップは、分かってしまえばそれほど難しくありません。
下記の3つのステップをぜひ実践してみてください。
起業のアイデアを作る3つのステップはコレ!
自分のスキル・経験の棚卸しは、最初にやるべきことです。
その棚卸しがあって始めて、自分に何ができるのか、自分がどんな価値を提供できるのか、の土台が出来ます。
それを根気強く組み立てていって、市場に自分のアイデアが価値あるものなのか、とテストをしていって、フィードバックを得ることがビジネスを作る上で一番大切になってきます。
個人でやるビジネスなので、世界初のアイデアがないと起業はできない、という思い込みは捨てましょう。
ポジションを確立すれば、既存の領域に参入して、顧客をとっていくのは可能です。
個人のビジネスは、参入障壁が低いので、その分ライバルは多いですが、ポジション次第で十分商売を作ることができます。
そのためには、まずは強みを把握しましょう。
あなたの強みはなんですか?
強みの把握
強みの把握はとても大切な作業です。
あなたの起業アイデアを形にするために、必ずやらなければならない作業です。
下記の質問を、紙に書き出していきましょう。
基本的に、小学校くらいから現時点までをしっかりと書くようにしましょう。
- 小学校から今まで、何に興味がありましたか?
- 人から関心される事はなんですか?(例:字がきれいで早く書ける)
- 人から褒められることは何ですか?(例:伝え方が分かりやすい)
- 今までしてきたことで情熱を感じたものはなんですか?(例:人の役に立つことをする)
- 今までで時間を忘れて没頭できるものは何ですか?
- 人に自慢できる性格や取り組みや趣味はなんですか?
上記の質問の他にも、いくつか切り口を変えて自分に問いかけてみましょう。
最初はまったく思いつきません。
なぜなら、自分を客観視できないからです。
わたしもそうでした。
こんなものが人よりも優れているのかな?と思ってしまうんです。
人を笑わせるネタがたくさん出てくることで、人から「よくそんな発想がたくさんできるね!」と言われることだって、自分の強みです。
また、毎朝散歩していることもまた、人がしていないのであれば強みです。
強みの発見でもう一つ重要なことは、以下になります。
数字の根拠を示すこと
散歩程度で強みかな、と思うでしょ?
例えば、社会人になってから20年間毎日散歩しています。
365日x20年間=7300回散歩しています。
数字だけ見たらすごくないですか?
これが数字の威力です。
強みを書き出す
強みの発見については、1度だけでは終わらずに、定期的にやってみてください。
あれもこれもと思いついてもいいんです。
とにかく数字も含めて強みを探してみる、ということが起業のアイデアを作る上で重要になります。
パソコンで書くのもいいのですが、紙の上で手を動かして書くのも脳が活性化するのでオススメです。
自分を見つめるためにも、時間をとって強みを書き出す作業をしていきましょう。
強みを対象のお客さんに当てはめる
自分の強みが分かってきたら、今度は自分が想定するお客さんにどの強みが相手の欲しい情報になるのかを考えてみます。
自分の強みと、お客さんの欲しているモノをマッチングさせることが、商品となります。
ただし、これは脳内で考えていることなので、絶対的に正解かというとそうではありません。
この後に出てくるステップで、テストをして、フィードバックを得て、商品を修正することになります。
ここでは仮説を立てて、次のステップに進むために、強みを対象のお客さんに当てはめることをします。
強みを最大限活かした商品作り
強みが出てきたら、それを最大限に活かした商品作りをしましょう。
商品作りといっても、無形なのか有形なのか、その組合せなのか、いろいろと考えることがあります。
無形のものであれば、価値を訴求するのが難しく、有形であれば在庫になるようなものは固定費になるので避けなければなりません。
価値提供をしていく上で、どんな形が最適なのか、お客さんのためになりつつも、自分の受け取る収益が最大になるのか、そういった視点も大切です。
コンサル、コーチ、教材なのか
相手の不安や欲求を解決するためのコンサルというのが、多分個人起業家では一番商品にしやすいかもしれません。
また、コーチも無形商品ですから、在庫リスクがないということで適しているかもしれません。
起業アイデア9選を参考にしてください。
自分の強みとお客さんの必要とするものがマッチングしたら、どのような「形式で価値を届けるのか」を考えましょう。
ターゲットとなるお客さんにどうやって届けるのか
例えば、Teachableというラーニングマネジメントシステム(LMS)というプラットフォームがあります。
これを使うと、自分で作った動画をアップロードして、お客さんに見てもらうことが出来ます。
動画をビジネス用に配信使用とすると、パスワードをかけなくてはなりません。
Vimeoは有料プランにそういった機能がありますが、別途WordPressなどで動画を貼って配信するサイトが必要なります。
またWordPressの会員機能を使って、お客さんを登録することで閲覧可能にはなりますが、意外と会員管理が面倒です。
Teachableはこの会員管理も手軽にできるので、オススメです。
ぜひこうしたプラットフォームも使ってみましょ。
ストアカやUdemyでテストマーケティング
さて、自分の強みとお客さんが求めるものをマッチングさせたら、テストマーケティングをしてみましょう。
ストアカは自分が講師として教えたい人と、学びたい人を結びつけるプラットフォームです。
自分の商品を作ったら、需要があるかどうかテストのために講座を開設してみましょう。
その時に、教えるだけではなくて、相手が何を望んでいて、どんなものが必要なのかを、聞き出すことを最終目的としましょう。
聞き出すことで、自分の商品へのフィードバックとなり、より精度が高く商品を作ることが出来ます。
また、ターゲット層が明確になるために、マーケティングの精度が高まります。
つまり、訴求する相手がはっきりすれば、そこに向けて販売ページを作っていけば、売れるようになります。
同時に、Udemyでも同じようにコースを開設することが出来ます。
ただし、こちらは動画素材となるので、直接的に教えるわけではありません。
とはいえ、フィードバックをもらうことは可能なので、上手に使い分けると良いでしょう。
ストアカやUdemyを利用する意義とは
ストアカやUdemyといったプラットフォームを利用する意義は、テストマーケティングが容易ということです。
通常、起業当初からすぐに集客が出来るわけではないので、お客さんとダイレクトに繋がることができません。
そういった意味では、こうしたプラットフォームは、手数料が高い代わりに、集客を代行してくれます。
起業初期の集客が出来ない時期に、フィードバック含めてお客さんと流れるのは、非常に価値あることです。
フィードバックを商品へ反映する
お客さんからのフィードバックを得ることで、商品の精度が上げることが出来ます。
自分が提供できる商品と、それを欲しいといってくれるお客さんの間には、距離があります。
最初から需要と供給がベストマッチで、いきなりベストセラーになることなんてありません。
そういった意味では、しっかりとテストマーケティングが出来て、しかもフィードバックが取れる仕組みを外部のプラットフォームを利用して作り上げるのは、起業初期においてはとても重要です。
ただし、ある程度のフィードバックを得たら、ファーストキャッシュを広告などに回して、事業が回る仕組み作りに投資したほうがいいです。
起業のアイデアが市場に求められるかどうかはテストしかない
商品作りも、マーケティングも、テストをして初めて需要と供給が分かります。
また、需要と供給の情報が手に入れば、自分の主観で商品を作った揚げ句に、誰も買ってくれないという失敗は避けられます。
起業のハードルが下がっているからこそ、こうした流れで起業のアイデアを練って、商品化へつなげていくことが大切になります。