起業や副業で自分の知識・経験・スキルをオリジナルコンテンツにして販売する時に、必要になるマーケティング手法があります。
それは、ターゲティングとポジショニングです。
この2つはビジネスをスタートする上で、必ず必要となってくるものです。
もし、ターゲティングとポジショニングがなければ、独りよがりのビジネスになってしまって、コンテンツが売れません。
ここではターゲティングとポジショニングについて、これから起業・副業を考えている40代、50代向けに解説します。
ターゲティングとポジショニング
ターゲティングとは、自分が対象とするお客さんのことです。
マーケットの中には、自分が対象とするお客さんがそれぞれの属性を元にしたセグメントを形成しています。
属性は性別や収入、家族構成、趣味、性格などで分類されますが、細かくすればするほどセグメントは増えていきます。
ポジショニングは、自分が対象とするお客さんがいるセグメントにおいて、「自分こそがあなたが求めているモノを供給できる人」であることを明示することです。
自分はこういう人であるから、こういう商品やサービスを供給できて、それはあなたが求めているものですよ、と自分の立ち位置を明確にします。
ターゲティングとポジショニングは、順番があります。
順番がある
先に自分が提供したい商品・サービスのコンテンツを考えます。
その上で、自分がターゲットとするお客さんを調べていきます。
ということで、ターゲティングが先となります。
ターゲティングができた上で、自分の立ち位置を決めていきます。
もし仮にポジショニングを先に行うと、まず誰に何を訴求するのかというのが分かりません。
誰に、何をアピールするのかが明確になって初めて、自分は「誰か」に対して「こういった需要を満たすことができる」という優位性があるんです、と明示することができます。
ターゲティングで想定顧客を定義
ターゲティングは、本来ならクラスター分析などの統計を使って導き出すものです。
もっとも定量的に分析できるのは大企業や消費財・食品メーカーが多いですが、普通は既存ユーザーやあるいは想定顧客へのアンケート調査、ヒアリングなどので定性調査でターゲティングを行っています。
1.想定
個人起業家の場合は、自分のスキル・経験・知識で作った商品をどんなお客さんに届けたいのか、をまず考えます。
男性なのか、女性なのか、その両方なのか、年齢はどのあたりか、会社員なのか個人事業主なのか法人なのか。
何に困っていて、どんな悩みを解決したいと感じているのか、などを想定していきます。
2.リサーチ
想定したお客さんが求めるであろう商品やサービスがあるかないか、をウェブ検索していきます。
もし自分が対象としている想定顧客に対して商品・サービスを提供している事業者がいたら、しっかりと記録しておきましょう。
ブックマークをして、のちほどポジショニングの際に分析対象とします。
3.市場性の確認
リサーチのところで競合する事業者がいたら、そのセグメントには市場性があるということです。
その事業者が実際にどの程度集客できているのか、その情報が取れると市場性があると確信できます。
あるいはそういった情報が取れなければ、まずは実験としてそのセグメントで小さくビジネスを始めてみるのいいでしょう。
想定顧客にどうやって訴求するかがポジションニング
ターゲティングをして、市場性(セグメント)を確認したら、そのセグメントで自分の立ち位置を明確にします。
これをポジショニングといいますが、悩みを解決したい人が自分のウェブサイトに訪れた時に、これは自分が求めていたものだ、と思ってくれるためのものです。
1.自分の優位性を書き出す
ポジションニングの第一歩は、そのセグメントに対して自分が何を帝京できるのか、自分の優れているところは何なのか、を明らかにします。
特徴、特技、実績、などを書き出していきましょう。
2.競合のポジションよりずらして位置決め
自分にとっての競合相手とガチンコでぶつかるのは、セグメントを取れないばかりか、リストどりの単価も上がってしまい広告宣伝費もかかってきます。
競合がよっぽど弱く、そのセグメントを奪えるという目論みが立てば全力で取りに行けばいいかもしれません。
ただその確信がなければ、競合相手の弱いところを見つけて、その弱いところに自分の強みをぶつける形で、少しセグメントをずらした形で参入した方が、労力が少なくて済みます。
試行錯誤して修正もあり
ビジネスには絶対はありません。
当初想定したセグメントは、実際は小さ過ぎたとか、あるいは全くなかった、なんてこともあり得ます。
ビジネスは常に試行錯誤が必要で、自分が行ったことの結果をフィードバックとして、常に改善をして前に進めていきましょう。