ビジネスにおいては、自分が何者なのか、どんな商品やサービスを誰に提供しているのか、を明確にする必要があります。
自分がどんな人を助けているのか、どんな特徴や特技があるのかを明確にすることを、ポジショニングといいます。
ポジショニングを明確にする分析手法がありますが、これを使うと自分の立ち位置を相対的に分析することができます。
その結果、ビジネスで優位性を確立する手助けになります。
副業や個人起業でも、この分析手法や思考法を使いこなすことでビジネスで見込み客を呼び込めるので、是非チャレンジしてみてください。
マーケティングのフレームワーク
ポジションニングを考える上で、必要なのはフレームワークです。
MBAでは以下で説明するフレームワークを使って、ポジショニングを検討します。
分析するためのフレームワークがないと、客観的に市場を見つめることができません。
他者と比較して優位性があるセグメントの発見や参入のために、こうした分析手法を使い方を身に付けて損はありません。
別にMBAを取らなくても、基本的に誰でもこうしたフレームワークを使うことができます。
分析のフレームワーク
ポジションニングを検討とする上で必要なのが以下の3つの分析手法です。
- PEST分析
- 3C分析
- SWOT分析
これらの分析は、できるだけ客観的データを集めることで、信頼性が向上します。
PEST分析
PEST分析は、Politic(政治)、Economy(経済)、Society/Culture(社会・文化)、Technology(技術革新)、が自社に与える要因を調べます。
あくまでも自社に与える影響が大きい要素を拾っていくことで、現在および将来の自社ビジネスがどう変わっていくのかを分析します。
将来の技術革新が自社のサービスの追い風になるのであれば、機会となります。
逆に、中国に依存しているビジネスだと、米中貿易摩擦の激化は脅威となります。
3C分析
顧客(Customer)のニーズやウォンツを分析し、何を求めていて、何を求めないのかを分析します。
また、競合(Competitor)が市場に対してどんな強みを持っていて、ビジネス上の弱点は何なのか、を分析します。
自分(Company)が市場に対して市場に対してどんな強みを持っていて、ビジネス上の弱点は何なのか、を分析します。
3C分析によって、自分を取り巻く競合に対して、どんな強みと弱みがあるのかが分かります。
SWOT分析
PEST分析は外部環境を分析し、3C分析は内部環境を分析します。
SWOT分析は以下を分析し、一覧にして提示する分析手法です。
外部環境においてどんなビジネスチャンス(機会)があるのか、また、ビジネス上避けなければならない脅威は何なのか。
内部環境においてどんな強みがあって、また、競合に対してどんな弱みがあるのか。
強みを強化して、弱みを補完する、といった経営戦略の構築に使用される分析です。
ポジションニングの意味
インターネットでの情報は、文字ベースが主体です。
もちろん動画もありますが、ウェブサイトが全て動画になっているわけではありません。
文字ベースの情報の中にあって、自分が何ができて、商品・サービスがどんな特徴を持っていて、誰にそれを提供したいのか、を明確に示さなければなりません。
アレルギー望の日とでも食べられるケーキを販売したとして、こんなコピーで買いますか?
美味しいケーキを作りました。
というよりは、特定の人に向けてこのようなコピーにした方が当然売れますよね?
アレルギー持ちの店主が、安心してアレルギー持ちの人でも安心して食べられるケーキを作りました。
こういった訴求対象に向けて、自分がアレルギーの人でも安心して食べられるケーキを作れる人、というポジションを提示することがポジショニングの役割です。
唯一無二の存在をアピール
大きな市場を取っていくのは個人では難しいです。
市場の中にはセグメントといって、いくつかの細かい市場があります。
そのセグメントにおいて、自分が唯一無二の存在である、というのを示すのはそれほど難しくはありません。
上述の分析手法を使えば、誰でも簡単にできます。
ウェブマーケティングでは必須のポジションニング
ウェブマーケティングにおいて、ポジショニングをしっかりしていると、自分のサービスや商品を求めている人からのアプローチが増えます。
自分の立ち位置をどのように伝えるか?
ランディングページに誰を対象にして、自分はその対象に何ができるのか、を明示することが必要です。
また、メルマガでも機会あるごとに自分のポジションをしっかりとアピールすることも大切です。
お客さんを引き寄せる
上述しましたが、ポジションがはっきりと明示されていると、見込み客が集まってきます。
もちろん、ブログやウェブサイトにアクセスがなければいけませんが、ポジションが明確になっていると、例えばメルマガ登録へのアクションが増えてきます。
お客さんを引き寄せるためにも、自分のポジションをしっかりと分析して、明確にすることはウェブマーケティングで一番最初にやるべきこととなります。
まとめ
マーケティングでのポジションニングは、3つのフレームワークを使って分析することができます。
- PEST分析
- 3C分析
- SWOT分析
これにより自分の立ち一を明確にします。
ポジションが明確になると、商品やサービスを探している人から見つけてもらいやすくなります。
また、これは自分のためのサービスや商品だ、と認識してもらいやすくなります。
インターネットでは文字ベースの情報が主体なので、しっかりと自分のポジションを明確にして、見込み客を引き寄せるためにもポジションニングは必須の作業となります。