大企業に勤めるサラリーマンは、お給料も良いし、福利厚生も中小企業に比べ物にならないくらい充実しています。
それは頭では分かっているけど、仕事に面白みを感じなかったり、人間関係の悩みだったり、仕事の意義を見いだせなかったり、ということは往々にしてありますよね。
サラリーマンを続けるのか、それとも自分の好きな道、あるいは志を貫ける仕事にまい進するために大企業を辞めるのか、誰でも一度は考えた事があるんじゃないでしょうか?
答えはありませんが、それでも自分自身の心にはすでに答えが存在している問題である、かもしれませんね。
その理由をこれから書いていきます。
大企業のサラリーマンのやりがいと独立起業
大企業にいると、分業制でひとりが担当する業務範囲はわりと狭いです。
そのため、経営全般に渡る知識や経験を身に付けるのは難しく、その会社におけるジェネラリストとしてのスキルは身に付きますが、他社で通じるスキルがあるかというと難しいところもあります。
とはいえ、営業にしても人事にしても、新しい事にチャレンジしていくチャンスがあれば、やりがいは感じられると思います。
また、仲間や同僚もいますから、一致団結して目標に進むような組織文化であれば、居心地も良いし、自己効力感も感じられるので求められている感を認識できます。
大企業に勤めるという事は、マイナス面ももちろんありますが、それを超えるプラス面ももちろんあります。
ただ、どうしても100%満足できる職場はあり得ないので、いろいろと考えるところも出てくるでしょう。
しがらみはある
大企業では社内政治があります。
また、調節業務に関係のない資料作りや根回しもあります。
非常に非効率に感じる事がありますが、大企業なので非効率な仕事が業績に悪影響を与えているのが見えません。
個人で仕事をしていると、そういった資料作り自体は非常に無駄だと認識できて、むしろ売上が下がる行動であると分かります。
さらに、会社に自分の人生を委ねる事になるので、転勤は断れないし、海外駐在も行かなければなりません。
家族に理解があったり、奥さんが専業主婦ならまだ楽なのかもしれませんが、共働きの場合は奥さんのキャリアを捨てる事になります。
また、もしかすると海外に単身赴任する事になるかもしれません。
そういった会社の言いなり人生というのは、経済的な問題が根底にあります。
会社以外の収入があれば、会社の命令に従わない人生が選択できますよね?
会社のしがらみは、実は経済的なしがらみに収束しているのが分かりますよね?
自由になりたい、という気持ちは誰でも持っているかもしれませんが、行動を起こすモチベーションは何でしょうか?
自由になりたい思う気持ち
しがらみを認識してしまうと、自由になりたいという気持ちも湧き上がってきます。
自由になるためには、副業などから自分のビジネスを立上げたくなってきます。
リスクはあるけど、リスクテイカーでなければ自由は得られないのは仕事をしていれば分かると思います。
少なくとも今のお給料と同じだけ稼げたら、独立も夢じゃなくなるのに、と思った事はありませんか?
独立起業を考える時
独立起業を考える瞬間というのは、会社で理不尽な思いをした時とか、仕事がつまらない時と思うかもしれません。
意外にも、仕事のやりがいや意義を考えてしまった時に、このままこの会社にいていいのかな、と思うようになる事が多いです。
独立起業すると、全ての責任は自分にかかってきます。
売上が上がらない、お客さんが集まらない、こうした悩みは喫緊の課題として胃を締めつけます。
ビジネスおけるお金の悩みは、鬱になる原因のトップです。
でも、やっぱり独立したいと思ってしまうんですよね、一度考えてしまうと。
大企業を辞める覚悟
一度大企業に入ると、ベネフィットの大きさから、なかなか辞める決断がつきません。
男性なら余計にそうです。
世間の目もあるし、経済的なこともあるし、独立起業に失敗したら二度と同じような大企業には入れないだろうという思い、こうしたモノが考えを逡巡させる要因となります。
大企業に入ると、辞めるというのはなかなかできない事なんですよね、実際は。
もちろん、やりたい事があって、サクッと決断して成功する人も中にはいます。
でも同じように自分が成功できるのかは分からないし、そもそも起業できるネタがない、という人も多いのではないでしょうか?
辞める前にやるべき事
大企業を辞める前に、絶対にやるべき事があります。
それは副業でキャッシュをつかむ事、です。
会社以外の収入を自分の力で勝ち取った事はありますか?
雇われ給料ではなくて、自分のアイデア、スキルで稼ぐという経験は、とても大切です。
独立起業はまさに自分で稼ぐ事だからです。
今は副業のプラットフォームも充実しているので、自分のスキルや経験・知識を活かしてお金を稼ぐハードルは低くなりつつあります。
副業で、例えばコンテンツビジネスを始めて、自分で集客する仕組みなどを作り上げると、独立起業時にはその経験が多いに役立ちます。
50歳の時にどうなっていたいのか?
30代の時は仕事も任せられて自分の裁量で進める事に面白みを感じます。
40代は部下もできて、チームで仕事を回す楽しさを経験します。
50代は先が見えてきて、雇われ人生の終焉がリアルに見えてきます。
その50歳の時に選択肢があるのかどうか、定年後の人生にはとても重要な問いかけです。
まとめ
大企業のサラリーマンは、給料もいいし、福利厚生も充実しています。
そうは言っても人間関係や仕事の進め方にしがらみがあって、余計な仕事も存在します。
その中で自由になりたい、好きな仕事をしていきたいと思う気持ちが芽生えます。
独立を考えるとリスクがあるので逡巡しますから、大企業を辞めて起業するのは非常に悩むところです。
気持ちがすでに辞める方向に向かい始めているのであれば、辞める前にやるべき事があります。
起業準備だけは、大企業にいるうちに始める方が、あとが楽になります。
最後に、50歳になった時にどうなっていたいのか?
会社に住むところ、仕事の時間や内容を決められる人生をそのまま続けたいのか。
独立起業も大変な事があるし、大企業にそのままいても大変な事があるので、人生迷ってしまいますね。