共働き夫婦で、ご主人が転勤となってしまうというのは、わりとよくある話しかもしれません。
特に、国内の転勤があまりなくても、海外駐在になることは最近の状況では可能性ありではないでしょうか。
転勤となると、共働きの場合、どちらかが我慢をしないといけない状況が発生します。
妻が仕事を辞めるか、夫が単身赴任となるか。
お子さんがいたら、経済的なことも含めて、子育て世代には難しい選択にならざるを得ないことになります。
転勤についていくために、妻の方が仕事を辞めることになって、家族で引っ越すことになったとしても、それで円満に解決するということになりません。
望まない結果として、妻がノイローゼになるということもあるからです。
共働きで転勤になるとどうなるか
共働きで転勤が決まってしまうと、どちらかが犠牲を強いられることになります。
妻が仕事を辞めるか、夫が単身赴任するか、の二択です。
往々にして、妻が仕事を辞めて転勤についていくという選択になるのではないでしょうか?
その時に、ご主人としてはどう考えるのか、一度考えてみるといいでしょう。
仕事を辞めるということが、どういう意味を持って、その後にどう影響していくのか、想像以上に精神的なダメージがあります。
キャリアを捨ているということ
今まで積み上げてきたキャリアを捨てるということは、思っている以上に寂しさを感じます。
仕事を辞めるということは、そのキャリアを全て捨て去るということです。
ひとつの会社で積み上げてきたキャリアを、一旦捨てるとその後に取り返すことは出来ません。
次の会社でそのキャリアが継続できることはまず無いので、キャリアを中断させてしまうことは本人の精神的な負担はとても大きいです。
仕事を辞めると、次の2つが大きくのしかかってきます。
喪失感が強い
仕事を辞めると、今までのキャリアがなくなってしまいます。
会社に行かなくて良い、というとなんだか気が楽に思うかもしれません。
でも、今まで仕事をしてきた人にとって、ルーティンでやってきたことがいきなりなくなることに違和感を感じます。
違和感だけではなく、喪失感も感じます。
この喪失感はなかなか消えません。
また仕事をすれば気が紛れるのでしょうが、今までキャリアを積んできた人が、そのキャリアとはまったく違い仕事をしたところで気は紛れません。
転勤先によっては正社員の職があるかどうかも分からず、パートで働くことになれば、余計に喪失感を感じるでしょう。
社会との繋がりがなくなる焦燥感
転勤先で、仕事が見つかればいいのですが、さすがに正社員で再就職できる保障もありません。
パートであればそこそこの求人はあるのかもしれませんが、今までキャリアを積んでいた人が、レジ打ちしか仕事がないとなると、よっぽど気持ちを割切らない限りは、仕事について充足感は感じないでしょう。
仕事をしなければ、社会との繋がりも希薄になりますから、焦燥感がつのります。
次の仕事が決まるのか、自分はこのまま仕事をしたいけど、仕事が見つからないのではないか、と思ってしまいます。
そしてノイローゼになっていく
こうした喪失感や焦燥感は、精神的な負担となります。
一番大きいのが、この喪失感や焦燥感は、誰にも理解されないことです。
少なくとも夫側が理解をして、共感してくれれば、気持ちも少しは楽になるのだと思います。
でも、転勤についてくるのが当たり前、という態度であれば共感も生じないかもしれません。
そのような態度だと、より一層、妻側を孤立に追いやってしまって、ノイローゼになっていくでしょう。
配偶者の共感の大切さ
共感を示してくれれば、少なくとも家の中に味方がいるという安心感に繋がります。
自分の気持ちを素直に話して、そして聞いてくれるだけで気持ちも楽になります。
そして仕事を探してみようと前向きな気持ちになってきます。
共感してもらえなければ、孤独感が募ってきます。
家族が平和にそして円満に過ごしていくためにも、夫側の共感はとても大切なことです。
自立することも選択肢として入れる
妻側のノイローゼの原因が、仕事やキャリアに起因することであれば、仕事にありつけないと解決は難しいかもしれません。
また、夫にくっついて、経済的に依存することも、キャリアを積んできた女性にとっては、受入れるのは難しいことだと思います。
そんな時は、自立を目指して、起業を視野に入れるといいかもしれません。
今は起業のハードルも下がってきているし、自分のキャリア、経験、知識、趣味などがコンテンツとして売れる時代です。
しかもコストもそれほどかけずに、起業することが可能です。
メルカリやヤフオクで何かを売ってみる、BASEでアクセサリーを作って販売してみる、そういったことにチャレンジしながら自立を目指してみましょう。
なんで分かるのか?
それは自分自身が経験したからです。
自分の場合は、妻の海外転勤があって、自分のキャリアを捨てました。
その時のボーナス300万円も捨てました。
その後の喪失感は上述したものと同じです。
かなりきつかったです。
詳しくはこちらをどうぞ。
昔ほど悲観しなくても良い理由
転勤で仕事を辞めることは、自分自身にとって大きな決断です。
そして、辞めたことによって精神的なリスクもあります。
とはいえ、仕事については悲観する必要はないかもしれません。
昔とは違って、起業のハードルは確実に下がっています。
自分で自分の人生を切り開いていくんだ、という思いがあれば、起業は難しいことではありません。
もちろん、ゼロから起業するには、何をやったらいいのか分からないことも多いと思います。
情報収集をしつつ、起業についてはメンターを探してみるのがオススメです。
こちらの記事も参考にしてみてください。