ストーリーテリングとは、ヒーローズジャーニーと同じように人の心に共感を生んで、印象に深く残すコピーライティングなどの手法です。
マーケティングでは、人の心を動かすのが目的ですから、このストーリーテリングを活用できるようになりたいですね。
それでは、詳しくみていきましょう。
ストーリーテリングはライティングの手法
人はものごとに関して、単に事実や結論だけを伝えられても心に残りません。
わたしたちの周りでも、道徳観念を教える時には物語を使っています。
「悪いことをしてはいけない」、と言われるよりも、「お天道さまがみているから悪いことをしてはいけない」、と少し付け加えるだけで印象に残ります。
それはなぜでしょうか?
物語が深く心に残る
単純な答えを言えば、共感です。
自分の身の回りに置き換えて理解することによって、より共感しやすくなって、心に残ります。
古くは宗教を広める時に、物語を通じて宗教観を教えていました。
宗教画をみると、まさに物語を表して描写していますし、その絵を見せながら、宗教観を語って信者や子どもたちに伝えていました。
共感を生むライティングというのは、とても強力なもので心が揺り動かされます。
優れたダイレクトレスポンスマーケティングの広告は、この共感するライティングが使われています。
共感を生むライティング
ブログやメルマガにおいて、読者との距離を縮めるには自分の経験から得たノウハウを開示して役に立つ情報を届けるだけではありません。
役に立つノウハウは、確かに信用を確立するにはとても必要なモノだし、それを元にしたライティングも有効です。
自分が苦労して身に付けたこのノウハウは、これこれこうしたもので、こういう時にこうするとこうなりますよ。
というのを書いていくと、リピーターも増えるでしょう。
とはいえ、ノウハウの開示というのは役に立つけど、共感は生みません。
だって自分よりも進んだことをやっている人が得たノウハウは、現時点での自分ではその習得や経験は無理だからです。
自分が必要としている情報かもしれないけど、それ自体は共感はしません。
逆に、こんな失敗をしてしまった、初期のころはこんなにダメだった、と自己開示をすると、読み手は「あぁ、この人もそんな時があったのか。自分に似ているな。」と思ってくれます。
これがつまり、共感です。
では、ストーリ手リングはどんな場面で使えばいいのでしょうか?
Webライティングの場面で考えてみました。
ストーリーテリングを使ったWebライティング
ストーリーテリングではとても強力なライティング手法です。
相手との距離を近づける効果があります。
Webライティングでいえば、ブログやサイトに来てくれた読み手との距離をあっという間に縮める効果的な手法ですから、ブログのリピーターになりやすいです。
もちろん、書かれている他の記事の内容にもよりますけど、相手から親近感を持ってもらえるのは間違いないです。
では、ブログやサイトではどこにストーリーテリングを使えばいいのでしょうか?
ランディングページに使う
商品販売のランディングページに使うのはとても効果的です。
もっとも、PASONAの法則で書かれているランディングページおいては、PやSの部分、ProblemやSolutionあたりに用いられることがあります。
「自分もかつてそうでした」、や、「自分もそうだったんだけどこの方法でよくなりました」、などと共感を持たせます。
読み手が感情移入が出来る文章であればあるほど、自分の商品やサービスに引き込まれます。
プロフィールページに使う
ブログやサイトでは、運営者のプロフィールが載っています。
さらっと書いている人もいるし、かなりボリュームがあるプロフィールもあります。
このプロフィールは、上述した通り、読者との距離を縮める役目がありますから、できるだけストーリ仕立で書くの望ましいです。
その方が圧倒的な親近感に繋がります。
自分はこんなにダメ人間だったけど、こんな夢を実現したくてゼロから始めて見たところ、こんな失敗をして、大きな挫折を味わって、だけどあきらめずに続けてきたら、今は年収1億円を超えました。
と書かれると興味が湧くし、どんなことをやってきたのか知りたくなりますよね?
これが効果的なプロフィールの筋道で、まさにストーリーテリングの手法が有効な例です。
訴求力抜群なので使いこなせるようになろう
ストーリーテリングは相手の心に響いて、印象に残りやすいライティング手法です。
使える場面はたくさんあります。
ライティングだけではなく、例えばセミナー講師をしているのであれば、ノウハウを口頭で伝える時にも有効です。
他にも、スタッフミーティングでもスタッフにやって欲しいことをストーリー仕立てにして伝えてもいいでしょう。
ブログをこれから書こうと思っている人であれば、ぜひ積極的に取り入れていってみてください。
Webライティングでは、必須のテクニックですから。